床屋でおきた悲劇的な話
髪の毛が伸びてそろそろ床屋にでも行こうと思っていきつけの床屋に行くとどうも今日は休みのようだ。
明日は仕事なので折角出てきたのだから、他の床屋をふらふら探していると1000円かっとのお店を見つけた。
今から方々歩いて探し回る時間ももったいないし、値段の安さもあいまって、ここにしようと思いお店に入るとお客さんはいない。
入口には1000円のカードを買ってそれを見せてカットしてもらうところらしい。1000円でやってもらえるので早速買って、どうしますかというのでいつもの刈り上げをしてもらうように頼んだ。
椅子に座り自分は髪の毛をいじられると眠ってしまうのが癖だ。
美容院などでは本を読んだりしている女性がいるが、よく眠気に耐えきれると関心する。
いつもの通り、暫くしてうとうとしていると耳もとで息がかかる。髪を切ってくれているおばちゃんだ。
ぶひゅーぶちゅー耳にかかってはいるがおばちゃんじたいは一生懸命髪を切ってくれて、作業自体はいたってまじめだ。
しかしこの息くさい。
声をかけようかどうしようか迷っているうちに、その鼻息はより強くなる。
なんとか寝つこうとする格闘と、おばちゃんの息攻撃。
刈り上げなので横におばちゃんが来て、椅子の高さとおばちゃんの鼻の位置はジャストフィット?なのだ。
注意をすれば失礼になるかもしれないし、そして何より一生懸命やってくれているのだ。
どうしようか迷っているうちに作業は淡々と進む。しかしマスクをしているのだから鼻のところまでしてもらいたいと思ってしまった。
暫くすると、技術自体は全く問題なくしっかりできていました。
ひょっとするとお客さんがいなかったのは、このおばちゃんが要因なのかな。